ヒューマニエンス「“腸内細菌” 見えない支配者たち」第2弾

 最新研究で明らかになりつつある、腸内細菌を利用したヒトの健康への道筋。薬や抗生物質に頼らない、副作用のない、古代からの人類の「宝」の腸内細菌の世界を紐解いていくドキュメンタリー。

“腸内細菌” ヒトを飛躍させる生命体
 人類の問題を解決してくれるのは「腸内細菌」!?そんな妄想が最新科学から見えてきた。例えばオリンピック選手から発見された腸内細菌。アスリートの成績を上げる研究が注目だ。そして難病治療への腸内細菌。

 他人の便を移植することで、潰瘍性大腸炎をはじめ、うつ病やパーキンソン病など脳疾患を改善する新戦略に期待が集まる。さらに地球規模の食料問題を解決する手段にも!腸内細菌を利用し健康パワーを高める未来を妄想する。(NHK 番組ホームページより)

 2019年にアメリカで、アスリートのパフォーマンスを高めるビフィズス菌、ベイロネラ・アティピカが発見された。持久力を高める理由が、筋肉の中に溜まった疲労物質、乳酸をこの腸内細菌がプロピオン酸に変換し、肝臓で再びエネルギー源(糖)に変換する。疲労物質をエネルギーに変えてしまうビフィズス菌だ。

 ビフィズス菌はプレッシャーやストレスなどメンタル面にもよい影響を与える。自閉症やうつ、アルツハイマーに効くビフィズス菌も発見されている。日本人が他の人種に比べ、多量に持っているという、ビフィズス菌の新たな効力が更に明らかになってほしい。

 潰瘍性大腸炎という病気は、腸内環境の95%近くがほぼ一種類の腸内細菌によって構成されるという腸内環境の異常な状態であることが明らかになってきた。健康な人間の腸内環境は、多種多様な腸内細菌を持つ。その健康な人の便から作られた便溶液を、患者の体内を抗生物質でリセットしたのち、内視鏡で注入するという治療法を実践する医師がいる。

 順天堂大 医学部消化器内科准教授の石川大氏は、7割は改善するが、ドナーと患者のマッチングで、「合わない」ケースもあるという。効果がない。またはうまくいってもすぐに元に戻ってしまう。

 うまくいくのは、患者にとって年齢差が10歳以内の兄弟姉妹間。石川氏は、年齢差があると、腸内環境が変化してしまう。また兄弟は腸内環境が完成すると言われる三歳くらいまでの環境が一緒なので、正常な腸内環境が似ているのではないか、という仮説を持っていた。

 冒頭の番組ホームページでの、地球規模の食料問題を解決する手段、というのは、魚の養殖で魚の腸内細菌を整えることで、魚の病気や大量死を防ぐ取り組みをしている研究者の話であった。

 京都府立医科大学大学院教授の内藤裕二氏は、京丹後市の健康調査をして、様々な年代の男女の腸内細菌を調べた。京丹後市は道路ができる前は、田畑や海の幸で自給自足して暮らしていたという地域だ。

 長寿の人は昔ながらの生活を長期間送ってきたため、豊かな腸内細菌が維持されているが、その子供世代、孫世代では腸内細菌が多数欠けてしまうのが調査で分かっている。将来に備えて日本人のベストな腸内細菌の保持をする必要があるのではないか、と内藤氏は言っていた。

 また、自分のベストな時代(10歳~15歳くらい?)を保存しておく、という方法もあるという。まだ一般的ではないだろうが、子供世代のために手軽にできる方法を確立してほしい。

前回記事、ヒューマニエンス「“腸内細菌” 見えない支配者たち」
https://nanten505.at.webry.info/202108/article_4.html


過去記事、乳酸菌で豚の性格が変わる?
https://nanten505.at.webry.info/202011/article_5.html



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